甲冑師「加藤鞆美」

20100312

今回は甲冑師『加藤鞆美』による作品のご紹介です。
鞆美


江戸甲冑』製作の名士としても名高い師の作品ですが、
私たちは特に『威糸の美しさ』が感じられるモノを中心に取り揃えております。

鎧や兜は正面から見ることが一般的ですが、名匠と呼ばれる方々の製作する甲冑は、
後ろ姿などの見えない部分こそ念入りに製作されます。


後ろ姿の色彩に注目してください。
鞆美 裏01
色/白沢瀉威(しろおもだかおどし)

鞆美 裏02
色/浅葱糸威(あさぎいとおどし)

鞆美 裏03
色/萌黄裾濃威(もえぎすそごおどし)

工房により、甲冑製作に使用する威糸(おどしいと)の染め方や織り方は違うので、
実際、「この色いいな?」と思ったとき、案外別の作家の甲冑では見当たらないことも
よくあります。鞆美の使用する威糸は非常にやわらかく色彩も絶妙です。
五月人形を選ぶ女性からの支持が高いのもうなづける気がします。


これは内側からの様子です。
鞆美 穴

鉢(はち)の裏側には革張りがほどこされていて、『天辺(てへん)の穴』とよばれる
兜のてっぺんの穴も、しっかりくりぬかれています。
(通常の五月人形ではくりぬかれず、塞がっている場合が多い)

ここは頭が蒸れないよう、通気口の役割を果たすと同時に、髷(まげ)を出したりした
兜の重要な部分です。一見見落とされそうな部分でも、しっかり作りこまれています。

いかがですか?鯉徳ではこのほかにもサイズ、色、デザインの異なる
さまざまな種類をご用意させていただいております。

次回は鞆美同様、江戸甲冑製作の名士であり甲冑界の重鎮、
平安道斎』の作品を紹介します。それでは
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